恋愛偏差値$完
理香があたしの成績表を見たとたん、美人とは思えない顔になった。
「うわぁ。すごいね」
さっきの理香の顔のほうがすごかったよ。
「りっ理香はどうだったの?!」
「は?あんたと同じレベルにしないでよね!言ってみればそこそこ?」
理香はあたしに自分の成績表を見せた。
ぴかーん
そんな感じ。
そうだ。理香はなにげに頭がよかったんだ。
学年三位の成績だった。
「カンニング…?」
「んなわけないでしょ!」
成績表であたしの頭をたたいた。
スコーンといい音がした。
「理香さま…べんきょ」
「ヤダ」
まだ最後まで言ってないのに。
「天才なんだから勉強教えてくれてもいいでしょー!」
「あたしは、カレに教えてあげるのよっ」