恋愛偏差値$完
「で?勉強ドコがわかんねぇんだよ」
伸先輩が机に広がっている勉強道具に手を伸ばした。
あたしは見られたくなくて隠そうとしたのにまに合わなかった。
じぃっとあたしが解いたノートを見ている。
なんて言われるのか、あたしはどきどきしている。
「お前…昨日より天才になってんじゃん!よかったじゃん」
天才って言いすぎだよ…。
その伸先輩の笑顔にドキドキしてるのはどうしてなの?
あたしは梓先輩が、好き、なのに……。
再テストの結果が渡されて、その夜あたしは伸先輩にメールした。
『ありがとうございました。ぶじ、合格でした~(^ω^)』
明日からは、合宿です。