恋愛偏差値$完
「っきゃ?」
こけで滑ってつるん!
て……。
「おい、だいじょうぶかよ」
「………」
こけで滑ってしまうぎりぎりで伸先輩で抱きとめられた。らしい。
「…おい」
「はっ!ゴゴゴメンナサイ!!」
あたしは急いで、抱き寄せられていた体をはなした。
「ちっ」
岩の上でまた滑って、後ろに反れていく。
そしてまた伸先輩が支えてくれる。
伸先輩と体がくっつく。
耳元でささやかれた。
「しっかりしろよ…」
耳元だし、周りではひやかしはすごいし。
あたしは真っ赤。
今度はしっかりした足取りで伸先輩からはなれた。