恋愛偏差値$完
「本当、すいません……」
みんなに見られてるし、あたしは熱いし、もう最悪…
あたしはとても動揺している。
深い川に入ってちゃって、もう全部がびしょ濡れだし。
「柚菜ちゃん、だいじょうぶ?」
梓先輩がタオルをあたしに差し出してくれた。
「すいません…」
受けとって、すばやく川からあがった。
「みんなご飯だって。柚菜ちゃん、行こう」
うながされて、神社へ歩き出す。
さっきは本当に恥ずかしかった。
伸先輩が耳元で話すし、腰とか触られたし……
体は濡れて冷えているのに、触られたところが熱いよ。
伸先輩のこと、考えちゃうの。
梓先輩に隠れて、ため息をついた。
自分の気持ちがわかんないよ……