地味男はイケメン元総長~番外編集~
 そんならしくない(うれ)い顔をされると、やっぱり元気づけたくなってしまう。

「案外さ、このことで逆に距離が縮まるってこともあるんじゃないか?」

「ん? どういう事?」

「ここまで来たら本気でぶつかり合って行かないと仲直りも出来ないだろ? 本気でぶつかった後って、友達同士でもすっげぇ仲良くなるじゃん」

「……そう言えば、確かに」

 納得してくれたので、俺はさらに調子に乗って話す。


「もしかしたら合流した頃には名前で呼び合ってっかもよ?」

 ほぼ冗談で口にした言葉だったけど、明川は何故か考え込んだ。


 調子乗りすぎたかな?

 と思いながらジュースを飲んでいると、明川は「そういえばさ」と唐突に話し出す。


「何だかんだあたしと小林って一緒に行動すること多くなったよね?」

「ん? あーまあ、言われてみれば……」
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