地味男はイケメン元総長~番外編集~
だから触れるだけのつもりだった唇を少し食むようにして、それからチュッとリップ音を鳴らし顔を離した。
それでもまだ顔は近い状態。
そのまま俺はニヤッと笑い言った。
「付き合ってる男女はこういう事もするんだぜ?」
分かってるんだよな? と、自分でも分かる程意地悪く笑う。
沙良は驚いた顔のまま固まっていたけれど、徐々に眉尻が下がり顔が真っ赤になっていく。
「なっ、え? ええぇぇぇ?」
そのまま泣きそうな顔になったので、俺は流石に慌てた。
ヤバい、ちょっとやり過ぎたか!?
「あ、えっと……。嫌だったか?」
壁から手を離し、沙良の目の前にしゃがんで下から覗き込むように彼女の顔を見た。
沙良は泣きそうな表情のまま俺の質問に答える。
「……嫌、ではなかった」
その言葉にホッとする。
そして――。
「でも、恥ずかしい。……心臓がドキドキして、鳴りやまないよぉ……」
泣きそうな顔でそんなことを言われたから、俺の理性は吹き飛びそうだった。
それでもまだ顔は近い状態。
そのまま俺はニヤッと笑い言った。
「付き合ってる男女はこういう事もするんだぜ?」
分かってるんだよな? と、自分でも分かる程意地悪く笑う。
沙良は驚いた顔のまま固まっていたけれど、徐々に眉尻が下がり顔が真っ赤になっていく。
「なっ、え? ええぇぇぇ?」
そのまま泣きそうな顔になったので、俺は流石に慌てた。
ヤバい、ちょっとやり過ぎたか!?
「あ、えっと……。嫌だったか?」
壁から手を離し、沙良の目の前にしゃがんで下から覗き込むように彼女の顔を見た。
沙良は泣きそうな表情のまま俺の質問に答える。
「……嫌、ではなかった」
その言葉にホッとする。
そして――。
「でも、恥ずかしい。……心臓がドキドキして、鳴りやまないよぉ……」
泣きそうな顔でそんなことを言われたから、俺の理性は吹き飛びそうだった。