俺、あなたのリアコです!5
俺がそう言うと、琴葉ちゃんは小さな子どもみたいに声を上げて泣いた。俺はただ琴葉ちゃんの頭を撫で、琴葉ちゃんが気が済むまで泣かせる。

琴葉ちゃんの涙を見ていると、やっぱり悲しくなる。でも、琴葉ちゃんを守れたことが少しだけ誇らしかったんだ。

どれくらい経ったかな。泣き止んだ琴葉ちゃんは俺の手を掴んで言った。

「私の過去、お話ししてもいいですか?」



琴葉ちゃんに手を引かれ、家の中へと入る。

「お邪魔します」

俺がそう言うと、玄関で出迎えてくれた宙は少し驚いていた。

「話すことにしたの、私の過去を」

琴葉ちゃんがそう言うと、「そっか。ならお茶を用意するよ」と微笑む。俺は「ありがとう」と言い、琴葉ちゃんに案内されて琴葉ちゃんの部屋に入った。

「可愛い部屋だね」

俺がそう言うと、琴葉ちゃんは少し照れながら「そんなことないです」と返す。でも、琴葉ちゃんの部屋は可愛らしい犬のぬいぐるみや小物が置かれていて、整理整頓された可愛い部屋だと思う。
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