捜査協力を依頼されたマシュ
マシュは、あくびちゃんのところへ戻り、塀の上から

「ニャ~ン」(やっぱり、あそこが怪しいわ)

「見てのとおりです大林刑事。あの窓が怪しいとマシュちゃんが知らせているのです。それに私の言葉や手招きを理解して、行動できるほどマシュちゃんは優秀です」

「う~ん・・・確かに、その猫の行動は気になるなぁ」

(名前で呼んでくれるか。うちには名前がある言うてるやろ)

「それに、あくびちゃんの指示が伝わるとは、まるで警察犬なみじゃなぁ」

大林刑事は手を顎に当て塀の上のマシュを見上げながら言いました。

「マシュちゃん、おいで」

あくびちゃんがマシュに小声で呼びかけるとマシュは、両手を広げて待っているあくびちゃん目がけて跳び下りてきました。

あくびちゃんはマシュを、しっかりと抱きしめると、撫でてやりました。
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