お見合い相手が変態御曹司でした


 触れあう熱に身体が震えた。やっぱり怖い。
 痛くて力を抜こうと深呼吸していたら、声が震えていて恥ずかしかった。まるで切り裂かれてるみたいに痛い。呻いていたら、柊平さんが私の頬を撫でた。

「痛いよね、ごめん……」
「痛い、とっても。でもこのままお願い。私、柊平さんのお嫁さんになりたい」
「何でそんなに可愛いの、楓子ちゃん……」

 私の言葉に、柊平さんが嬉しそうに笑ってキスをしてくれる。

「……ああ、やっぱりあなたは私の天使だ。私はあなたが空から降ってきたときから、ずっとこうしたかった。大好きだよ、楓子ちゃん」

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