お見合い相手が変態御曹司でした

4. 私の方こそ変態でした

 自分から下着を脱いで、ねだるなんて私の方こそ変態だ。
 でもして欲しい。私が震えていると、柊平さんが困ったように笑った。

「あなたにそんな風に誘惑されたら、断れないよ。これでも、さっきまで、あなたをめちゃくちゃにしたいのを我慢していたんだから」

 柊平さんはそう言いながら、私の太腿にキスをして痕をつける。

「……声を出さないでね」

 立ってる私の前に柊平さんが跪いて、つま先から上へ舐めあげてくる。触れて欲しかった所を舌で愛撫されて足に力が入らない。気持ちよすぎて叫びそうになるのを我慢した。

「……ぁ」
「だめだよ、我慢して」
「ん……」

 声が出そうだったから、首を横に振った。柊平さんは口を拭うとスーツのジャケットを脱いだ。

 いつ親が部屋に来るかわからないから、お互い半裸でベッドにあがる。酷く淫らで浅ましい欲望に身体が疼いてる。早く欲しい。それしか考えていなかった。
 袋を破いて、避妊具をつけている柊平さんを見てるだけで、心臓がドキドキと早くなる。
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