お見合い相手が変態御曹司でした
触れられただけでうれしかった。待ちきれない私の身体は簡単に柊平さんを受け入れていく。気持ちいい。
欲しかったものを与えてもらって、身体が悦んでる。充たされていく。気持ちよくて幸せで、柊平さんの事しか考えられない。
「これでもう、共犯ですね。もし見つかったら一緒に怒られてください……」
笑いながら私がそう言うと、柊平さんは「酷いな」と言って嬉しそうに笑った。
なにもかもが気持ちよすぎて叫びそうだったから、私は片手で自分の口を塞いだ。
柊平さんの綺麗な顔が淫らな欲望に歪んでいく。きっと私も欲情した顔をしていると思う。
私は自分がこんな事するんなんて思わなかった。家でこんな事するなんて。我慢できないなんて。
背徳感が快感を呼ぶ。
ベッドの軋む音が聞こえるんじゃないかと心配になりそうなくらいに激しさを増していった。奥の何かに当たって、背が仰け反る。痛いような、そうでないような。何度かその場所に当てられて、もう喘ぎ声を我慢出来なくなっていった。
「……もうだめ、柊平さんっ」
「声、出さないで……」
「好きっ! あ……」
私が声をあげたから、柊平さんは唇を塞いできた。私は柊平さんの舌に必死に吸い付いて、声を出さないようにした。好き。頭の中も身体も、愛欲でいっぱいになって、息が出来なくて、苦しくて、でも気持ちいい。