ガチ恋
9
学校でこの手の噂が流れることはさほど珍しい事ではないのかもしれない。恋に生きると言っても過言ではない歳頃でもあるし、ぼっちの俺でもその手の話がクラスメートの話題で耳にする事もある。決して盗み聞きをしているというこではなく、そう言った話しをするクラスメート達の声がただ単に大きいということだ。噂好きでミーハーな女子というのは中学時代から変わらないもので、誰かに聞いてもらいたいというよりは興奮して、声の音量を抑える事ができないのだろうと思う。
現に名前と顔は一致しないがこのクラスでも数組のカップルが出来ている事をぼっちな俺でも知っていた。
「別に好きじゃないんだけど彼氏ほしいからオッケーしたよ」
「えーでもあんたあいつの事好きって言ってなかった」
「うん、そうだけど、なんか芽がなさそうだしさ、あいつも別に顔は悪くないしさ、ま、いっかって感じ」
「ふぅん、妥協したんだ」
などといった会話を大声で話す女子たちの声が聞きたくも無いのに耳に入ってくるのが現状だった。
実に下品で嘆かわしい。妥協で恋人なんか作るなよ。上手く行く訳ないだろうに、どうせすぐに目移りしてお終いだろうと俺は心の中で呟く。
現に名前と顔は一致しないがこのクラスでも数組のカップルが出来ている事をぼっちな俺でも知っていた。
「別に好きじゃないんだけど彼氏ほしいからオッケーしたよ」
「えーでもあんたあいつの事好きって言ってなかった」
「うん、そうだけど、なんか芽がなさそうだしさ、あいつも別に顔は悪くないしさ、ま、いっかって感じ」
「ふぅん、妥協したんだ」
などといった会話を大声で話す女子たちの声が聞きたくも無いのに耳に入ってくるのが現状だった。
実に下品で嘆かわしい。妥協で恋人なんか作るなよ。上手く行く訳ないだろうに、どうせすぐに目移りしてお終いだろうと俺は心の中で呟く。