ガチ恋
 いつもの通り席について、無関心を装って机に突っ伏していると、誰かが俺の席の前で仁王立ちしている気配を感じる。真白か?とも思ったがそれは真白の性格からして非常に確率が低い。誰だろうと、少しだけ状態を起こすと、そこには見知らぬ女性が立っていて、「夏目夏希、ちょっと話があるんだけど」と、目の前の女性がぶっきらぼうに言った。
 いつかはこういう日が来るだろうなと予感はしていた。頭を染めて不良のような素行を取ってきたのだから、いつかは呼び出しを食らうだろうとは思っていた。自分がまいた種なのだから仕方のない事だ。
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