ガチ恋
 わかった。そう言ってとうかは真白の下に走って行った。俺は震える体を抑えるために校舎の壁によりかかって、真白をまった。情けない姿を見せてしまった。カッコ悪いな。マジで。そうこうしているうちに心配そうな真白が俺の下に近づいて優しく包み込んで、
「大丈夫。大丈夫だよ」と、背中をさする。真白の甘く優しい声を聞くと俺は平常を取り戻していった。

 真白に発作を止める力がある事を知ったのはゴールデンウイーク中の事だった。ある時、同じように発作がでたときに今みたにして。真白は俺の発作を止めてくれたのだった。
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