私が好きになった人は先生でした
「あ、ごめんごめん!怒らないでって」


私が言いたいことをわかったみたいで、必死に謝ってくる彩ちゃん。

だけど…なんで笑ってるの?

ほんとにごめんって思ってるの?


って、何度思ったことか。

このやり取りはいつものことで、もう慣れてきてる自分がいる。


「もうっ!」

「ごめんって!取り敢えず、亜月ここで待ってて。ウチ見てくるから」

「ありがとう」


彩ちゃんは、人をかき分けてクラスを見に行ってくれた。

昔からいつもそう。

率先してなんでもやってくれていた。


そんな彩ちゃんはお姉ちゃんみたいな感じで、いつも甘えてしまう私。

心の中で「ありがとう」と呟いた。


しばらく待っていると、ニコニコしながらこっちへ向かってくる彩ちゃんの姿が見えた。

どうだったんだろう?

彩ちゃん笑ってるってことは、同じクラスになれたのかな?


ソワソワしながら私も彩ちゃんのところへ向かった。

そして一言、彩ちゃんが


「亜月〜!同じクラスだよ!!」

と、言ったのを聞いて

私たちは大喜びしてみんなに見られたのは言うまでもない。


恥ずかしい…!
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