私が好きになった人は先生でした
「お前には一生わかんねぇよ」


一生ですか。

すごくバカにしてますよね、先生。


やっぱり私は、この人が大嫌いだ!


「バカにしないでください」

「バカにしてないよ?」


と、ここで表の先生のキャラになる。

ズルい…私が表の先生に弱いの知ってるんだ、絶対。


そう、私は普段は表の先生には弱かった。

紳士的っぽくて。


ま、2人のときの先生は大嫌いですけどね!


「ほら、ついた」

「ありがとうございます」


タイミングいいのか悪いのか…

結局教えて貰えなかった。


もう仕方ない、諦めよう。


そう思いながら先生と一緒にエレベーターに乗る。

そして自分の家の階を押そうと思ったら…


「え?先生、どうして私の住んでる階知ってるんですか?」


すでに押されていた。


「は?知らねぇよ?俺んとこの階押しただけだけど?」

え?

ってことは、もしや…


「5階なんですか?」

「そうだけど?……もしかして、お前も?」

「はい。502です」

「まじかよ…」


ん?なんで?

なんで、まじかよなの?
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