私が好きになった人は先生でした
「お風呂場わかりますよね?」

「おう。部屋の作り一緒だからな」

「あと、シャンプーとかは女性物しかないですよ?」

「そこは大丈夫」


と言って、バスタオルやシャンプー類を私に見せてきた。

あ、ちゃんと持ってきたのね。


「そうですか。じゃあ、早く入って早く帰ってください」

「そんな急かすなよ」

「急かします!」


早く帰って欲しいもん!

1人になりたいんだよ。


「お?これから晩飯作りか?」

先生は、私の気も知らないでキッチンへ入っていく。


人の部屋、勝手に物色しないでほしい。


「そうですけど?」

「お前って料理できるんだ?勉強できねぇくせに」


失礼なっ!

確かに勉強は苦手だけど…

そんな言い方しなくたっていいじゃん!


「悪かったですねー」

「俺の分も作って?もうコンビニ飯飽きた」


は?なんで?

コンビニ飯飽きたとか知らないし!


「嫌ですよ、めんどくさい」

「いいじゃん!俺、シチュー食いたい。じゃ、よろしく〜」


と、勝手なことばかり言ってお風呂場へ消えていった先生。

随分と自己中な人だ…!
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