それでも、先生が好きでした。
「さっき、高田とおったでしょ?」
「え?ああ、うん。
ちょうど会ったから。」
゙高田゙
その名前を聞くと
体が反応してしまう。
拓哉はそんなこと
気付かないけど。
「高田ってさ〜
えりかに優しくね?」
「は?」
拓哉の顔を見上げてみると
真っ直ぐ前を見てる。
深い意味は、なさそう。
「気のせいだよ。
あの人はみんなに優しいよ。」
「そうかぁ?」
あたしの言葉に
拓哉は納得いってないようだけど
ま、いいや。
拓哉は天然だから
まともに会話すると
話しがおかしくなるもん。
そのまま部活の話しなんかしながら
あたしは教室についた。
「あ、おはよ―」
「えりかちゃんおはよ!」
「おはよ〜う」
教室に入ったら
みんなから挨拶をもらった。
今日はいつもより多い。
拓哉が隣にいるから。