それでも、先生が好きでした。





あぁ、そうか。


彼女はそして

見てまったんだ。



あたしが拓哉と2人で

肩を並べて歩く姿を。






彼女は



どんな気持ちで



それを見ていたんだろう。





今、どんな気持ちでいるんだろう。






「…ごめんね…」



無意識のうちに

あたしには謝罪していた。



「ごめんね

全部、あたしのせいだから…」




うなだれるように頭を下げたあたしに



「えっ、え!?」



宮城さんは焦りをあらわにする。










あたしは宮城さんに全てを話した。



誰かにつけられるようになったこと。



その犯人が捕まるまで

拓哉についてもらうことになったこと。





全部、話した。





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