それでも、先生が好きでした。
席につくと
女の子が数人寄ってきた。
「えりか、今日神谷くんと来たの?」
「違うよ。
階段で会っただけ。」
「そっか!」
そう安堵の笑みを零した女の子、アキちゃんは
拓哉に片思いしてる。
あたしから拓哉の話しを聞くのが
楽しみらしい。
「あ、男バス、今週末に学校で練習試合やるって。
応援行ってあげたら?」
さっき拓哉と話してたことを
思い出してそう言うと
「ええ!?
いいのかなぁ??」
アキちゃんは頬を赤らめた。
「よろこぶと思うよ」
そんな乙女ちっくな姿を
うらやましく見ていたら
「席つけ〜」
先生が来た。
「みだしなみ!」
先生はみんなをみると
少し怒った声を出して
制服を着崩すみんなを睨んだ。
゙高田は怒らすと面倒゙
みんなはそれをしってるから
すぐ制服を直す。
他の先生たちは
怒ることをすぐやめた。
だけど先生は
毎日きちんと叱ってきたから
若いけど生徒にナメられずにいるんだ。