となりの紀田くん
*失恋*



*失恋*



内倉 優亜 15歳
そんな私は華の女子高生。




大好きな彼氏もいて
青春満喫中ですっ




昨日までは………。





「ごめん、他に好きな人が出来た。別れよう」




中学1年生のときから
約3年間付き合っていた
彼に昨日フラれました




それも最低な理由で………





「うわぁああああんっ」




「よしよし、ゆあ。」




親友の榎本 鈴に泣きつく私
そんな私の頭を優しく撫でる




「ねえ、酷くない!?」



「確かに、それはないよね。ってか3年も付き合ってた仲なのに、恋愛って呆気ないね。」




「ほんっと意味わかんない!!」




「やっぱり、高校が一緒じゃないとなかなか難しいのかもね」




「いや、それにしても酷くない!?」




鈴にギャーギャー愚痴を溢しながら
鼻をズビーッとかんでいると




「うるさいし、汚い」




隣からそう聞こえた。



私は隣の人物に目を向ける




「うわ…ぶっさいくな顔」




彼の名前は 紀田 裕也
席は私の隣です。




彼と私の関係を一言で表すと




“犬猿の仲“ って言葉が一番しっくりくる。

< 1 / 370 >

この作品をシェア

pagetop