となりの紀田くん
「どんな経緯で鈴を好きになったのか教えてもらいましょーかぁっ!!」
「ああ、もう聞かれると思ったよ!!!」
梓くんが落胆して
肩を落とす………
「当たり前よ!」
私はフンッと鼻を鳴らして
腕を組んだ
「………一目惚れだよ」
梓くんが顔を真っ赤にして
小さく呟いたーーー
「は!?嘘!?」
「そんな嘘つく奴いないでしょ…」
私の言葉に梓くんが
口を尖らせる
か……………………
かわえぇえええええっ!!!
とか思ってる場合かぁ!!
「え、じゃあ。うちで勉強会した時からってことだよね!?告らないの!?」
あまりに興奮しすぎて
梓くんの肩を掴んで
ぐらぐらと揺らす
「ちょ、ちょっ!脳が揺れてる!揺れてるよ、ゆあちゃんww」
私は我に返り
「あ、ごめん……つい」
って苦笑いしながら
手を離した。
「うん………だからね。そのことについて相談したいわけですよ」
と梓くんが咳払いをする
ほう。ついに告白か!!
「ほらさ……もうすぐ鈴ちゃんの誕生日じゃん?」
「あぁ………そういやそーだね!」
今日は9月18日で
鈴の誕生日は
その一週間後の
9月25日
「だからプレゼントあげたいんだけど……」
「そっか!それと一緒に的な?」
梓くんが小さく頷く……