となりの紀田くん



だからこそ



今日 9月25日




鈴ちゃんの誕生日




僕は告白することに決めた。





「鈴ちゃん!」



「あれー、梓くん。どうしたのー?」




「あのさ………今日の放課後………」




「放課後?」



不思議そうに
首を傾げる鈴ちゃん



か、可愛い………。



「話があるから……教室で待ってて!」



「あ、うん。待ってるねー!」





「りーんっ、早くしないと体育の授業に遅れちゃう!!」




遠くからゆあちゃんが
鈴ちゃんを呼ぶ




そして、ゆあちゃんと
一緒に去って行った。




その後の授業は
高鳴る鼓動が僕を支配して
あまり集中出来なかった。




迫り来る時間につれて
心臓が煩くなってゆく。




3組の教室の扉の前について
深く深呼吸をする




そして扉に手をかけたーーー




「あ、梓くん!」



扉を開けるなり
僕の名前を呼ぶ鈴ちゃん



あーやばい
めっちゃドキドキする!!




「話ってなぁーに?」




おっとりとした笑顔で
聞いてくる………



「あのね………鈴ちゃん」




僕は真剣な眼差しで
彼女を見据える…………




すると彼女も
笑うのをやめて
真剣に僕を見る。




ちょっとした深呼吸をして
僕は口を開いた




「僕ね………鈴ちゃんのことが好き。だから僕と付き合って?」




鈴ちゃんは一瞬
驚いたような顔して
一気に顔を赤く染める



そんな反応されたら
期待しちゃうじゃんか………




「あのね………実はね………」




鈴ちゃんが下を向いて
口を開いたーーーーー
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