となりの紀田くん
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今はまったくと言って
いいほど使われていない
空き教室まで
内倉を連れていく
「ちょっと!!いい加減離しなさいよね!!」
諦めたわけじゃなかったのか
再び抵抗を始める内倉
俺はそのまま離さず
内倉を壁へと追いやり
両手をついて逃げ道を無くす
「ちょ、ちょっと!何すんのよ!?離して!!」
内倉は驚いて叫ぶが
「お前さぁ……俺のこと好きなの?」
俺は真顔で、あえて
そんな事を聞いてみる
「………………え?」
目を見開いて
俺を見つめる内倉は
どうやら俺の言葉が
理解できていないようだ…
さすがバカ猿
「だから、俺のこと好きなのかって聞いてんの」
聞き返されたことに
ちょっとイラッとして
怒り気味に無表情で
もう一度言う
内倉はポカンと口を開け
一瞬何かを考えた後
「あんた正気!?馬鹿じゃないの!?」
派手な罵声を飛ばしてきた
「うるせぇ………ってか、馬鹿に馬鹿って言われたくねえ。つーか照れ隠し?」
なんか思ったけどさ…………
「自惚れないで!私はあんたなんかーーーーー…っ!?」
こいつ堕としたら
面白そうじゃね?
俺はニヤリと不適な
笑みを浮かべ
そんな思考回路と共に
内倉にキスをした
内倉から唇を離して自分の
唇をペロッと舐める
決めたーーーーーーー
「お前………今日から俺のな」
今日から新しく始める
内倉………いや優亜を
俺に惚れさせるゲーム
「ぜっ、全然意味わかんないから………!」
困惑、怒り、焦りを
交えたような顔をする優亜
「はぁ、馬鹿は日本語もわからないわけ?」
俺は表情1つ変えずに
優亜をバカにする