となりの紀田くん



そして例の如く
誰も使っていない
空き教室まで
連れてこられた




文化祭の時まで
使われてないなんて
必要あんのかな?
この教室………






って今はそんな事を
悠長に考えてる場合じゃない!





「え、ちょ、羽麻くん?」





「あっぶねぇ、危うくそのまま行かせるとこだったぜ…………」




は?え?




羽麻くんの
豹変ぶりに驚く





「なぁ………内倉。俺がただで紀田の過去を教えたとでも思ってんの?」





「あの………言ってる意味がちょっとわからないんだけど………」






しかもいつの間にか
呼び捨てになってるし……





「紀田の過去を教えてやった変わりに俺と付き合え」




はぁ………………



って………は??




「羽麻くん、何言ってんの!?」





「いっとくけど、お前に拒否権ないから」





そう言って紀田同様
悪魔スマイルを浮かべる




どうやら羽麻くんは





意地悪妄想ドS変態大魔王





みたいですーーーーーー





ってそうじゃない!!!




「は、羽麻くんバカじゃないの!?」




「俺が内倉を好きなんだから、内倉は俺を好きになればいいんだよ………てか、なれ」




ニヤリと不適に笑う
羽麻くんにゾクゾクッと
体が震え上がる………




やはり私の周りには
悪魔しか集まらないのだろうか?
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