となりの紀田くん
*メリークリスマス*



*メリークリスマス*






温泉旅行も終わり
時は12月…………





やって参りました。





地獄の期末テスト………。





二学期の始まり………
あれだけ啖呵を切ったのに
中間で見事ボロ負けした私






「紀田!今回は絶対に負けないからね!」






「やれるもんならやってみろ。」






敵対心を露にして
指差せば、毎度お馴染みの
無表情で軽くあしらわれる。






むぅかぁつぅくぅーーーーっ!!






「ゆあぁ………」






私が隣の紀田を
思いきり睨み付けていると
後ろから鈴の力ない
声が聞こえて来た………






「どうしたの?」






後ろを振り返り
首を傾げて鈴に尋ねる






「前回の中間で赤点だった人はね………今回の期末で80点以上取らないと冬休みが無くなっちゃうんだって………」






なんか凄い嫌な予感が………






「教科は?」





「数学」





「何点?」





「…………8」






「え?」






ごめん、空耳?





「8点……」




「う………うっそぉーんっ!!え、前より酷くない?」





「うぅ………どうしよう」





「あ、じゃあ……梓くんは!?ほら、梓くんそこそこ頭良かったじゃん?」






私がそう言えば
さらに暗い顔をして
落ち込む鈴




まさか…………………。

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