となりの紀田くん



「とりあえず勉強始めんぞ」






紀田の合図で
みんなそれぞれ
ペンを片手に
机へ向かったーーーーー





ーーーーーーーーー





勉強始めてから
約二時間





私は何故か紀田と
羽麻くんに挟まれて
座っている






紀田→私→羽麻



鈴→梓→悠斗→平山






まさにこんな感じ。






まあ、とりあえず
真面目に勉強を
教えてくれてる
みたいだから
いいけれども………





この状況疲れた!!






まあ、早い話
勉強に飽きたんです、はい。







「あ、おい………ゆあ」






不意に名前を呼ばれ
体がビクッと反応する





「ってかアンタ………いつの間にまた呼び捨てになってんのよ」





私は紀田を白い目で
見ながら動かしていた
手を止める





「お前、なんか飲みもんとか買ってこいよ」





「はぁっ!?」





「とにかく行ってこい。平山も一緒に。」






「え、あ………私も?」





紀田は無言で頷き
私と平山さんを
玄関まで誘導する





って…………
ちょっと待ったぁあああ!!
私はアンタのパシリじゃ
ねぇっつーの!!!






「ちょっ!紀田!自分で…………」






「はい、行ってらっしゃい」






バタン





結局………
強制的に追い出されて
しまった…………






「もうっ!何なのよっ!!」






本当、ムカつくっ!!






「とりあえず、行こっか……」





「はぁ…………」






苦笑いの平山さんに
免じて今回だけは
行ってやろうじゃないか……





私は平山さんと共に
コンビニへ向かうべく
歩き出したーーーーー
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