となりの紀田くん



入学してから
1ヶ月が経った。




「なあ、裕也」




「何?」





「不知火先輩、まじ可愛くね?」





「ソーダネ」





「何その棒読み?………ってかあの兄妹、学校一モテるらしーぜ。裕也も負けてないけど……」





「別に興味ねえ」





俺が学年一の
モテ男と呼ばれるまでに
そう時間はかからなかった。






小学校の時から
勝手にイケメンと
噂され………まあ事実なんだけど←





他校にまで噂が
広まってる始末。





「もーすぐ選挙あるよなー。生徒会立候補しようかな?」





うっとりした顔で
窓の外を見つめる俊。





その目線の先には
体育の授業で
大活躍している
不知火先輩の姿





ということは
もちろん俺たちも授業中





「こら、羽麻!ちゃんと前を向け!」






先生にチョークを
投げ飛ばされて
慌てて前に向き直る





つーか今時
チョーク投げ飛ばしてくる
先生とかいんのな(笑)





ーーーーーーーーー





「じゃあ、またな!」





「おう!部活頑張れよ!!」





部活に励む俊を
見送って





しばらくボーッと
座っていた。





「お!裕也まだいた!」




するとドア付近から
声がして………
二人の男子生徒が
入ってきた……





「健に翔真………どうした?」




速見 健(ハヤミ タケル)
伊東 翔真(イトウ ショウマ)




中学で新しく出来た友達。





「暇なら、遊び行こうぜ!!」





「おう!」




「んじゃ、早速行くぞ!」





健の合図で俺たちは
教室を出たーーーーーー
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