となりの紀田くん



「もー、やめてよー紀田!そんな笑えない冗談。あははー。」






と言いながら
女子Aが笑う





笑ってんじゃん!!





でも、良かった!
冗談だと思ってくれてるみたい!






さあ、言え。紀田!
今のは冗談だと…………







「いや、冗談じゃねえけど?」






何でぇえええええっ!?
そこは冗談だと言うべき
でしょーが!!






ほら見ろ!
私を鋭い目付きで睨む
女子たちの顔を!!





てか、まじで本当に自覚
してんのかな?




「はぁ………」





もう溜め息しか出てこない。






私は逃げるように
そそくさと席に着いた。






ーーーーーーーーーー





都合よくチャイムがなり
みんなが席につく





「もー、あんたバカじゃないの?」





そしてもちろん私は
隣の紀田に小声で
話しかける






「あ?何でだよ………」






「もう少し自覚しなさいよ、本当。クラス中の女子の痛い視線………一体何をされるか………」






「んなの関係ねーだろ」






「はあ!?」






「内倉、うるさい」





紀田の無責任発言に
つい声を荒げてしまい
先生に注意される






「すみません」





ってか紀田は私が
何されても関係ないって
言うわけ!?





最悪……………
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