となりの紀田くん



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薔薇ちゃんたちと
はぐれた私と瑠威は
二人で行動して



宿に戻る直前に
薔薇ちゃんたちと
合流した。



「あなたたち!班行動なんだからちゃんとついてきて!!まったく、旅館に帰れなくなるところだったじゃない」



「ろ、薔薇ちゃん…………ごめんね。」



「白鬼院さん、ごめん。」



瑠威と手を繋いだまま
二人で謝る



「そ、それに……心配したんだからっ」



ちょっと照れ臭そうに
ほんのり顔を赤くして
怒る薔薇ちゃん。



私ーーーーーーー



この修学旅行に来て
本当に良かった。



薔薇ちゃんや
芽依亜ちゃんと
友達になれたし



自分の気持ちにも
気づけて、瑠威と
付き合うことになった。



あの夜の雷に
少しだけ感謝してる。



記憶の欠片を無くした
私にとって



ここからが私の
新しい人生の始まり
と言っても過言ではない。



むしろ、この幸せを
守る為に………
記憶は思い出さなくて
いいと思うんだーーーーー



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修学旅行:三日目



今日の予定は
美ら海水族館。



今日は自由行動だから
他クラスの人と見て回って
楽しんでもいいとのこと。




「瑠威~!!水族館楽しみだね~!!」



「はしゃぎすぎ」



バスの中で大はしゃぎする私に
呆れつつも頭を撫でてくれる
瑠威にきゅんとする私。



でもね…………………



幸せのあまり忘れてた!!
井形さんの存在!!!
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