となりの紀田くん
*記憶*
*記憶*
帰りのバスでは一言も
話すことなく地元に着いた。
そんな私たちを
紀田は心配そうに
見ていたーーー
あんなに後押し
してもらったのに
こんなに心配かけて…
紀田には申し訳ないな。
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次の日
今日からまた
普通に学校だ。
正直、瑠威には
会いたくないな…
だってどんな顔したら
いいか分からないんだもん。
そんな事を思いながら
昇降口の下駄箱で
上履きに履き替える。
「あ!ゆあおは…」
顔を上げると
目の前に瑠威がいて
私は思わず逃げてしまったーーー。
って何逃げてんだろ…。
でもどうしたらいいか分からない。
その日私は一日中
瑠威を避け続けた。