となりの紀田くん
「昔のことだし、気にする必要ないのかもしれないけど…棗さんとの関係聞いて凄い傷ついた…。瑠威の事は好きだけど…今すごく複雑で…どう接していいか分からない…」
止まることのない思いが
一気に溢れ出る。
全部私の本心…。
「ごめん…傷つけてごめん。」
俯いて謝る瑠威…
違うよ……わかってないよ。
私は謝ってほしい
わけじゃない…
大丈夫だよって
俺が好きなのは
優亜だけだよって
だから心配するなって
そう言って欲しかったのに
言い訳すらしないで
ごめんで済ませるんだーーー。
「瑠威…ねえ、私たち一度距離を置こう。いろいろと整理したいから。」.
なみだでボロボロに
なった顔を瑠威に向けて
そう言ったーーー。
「ごめん…僕のせいだよね…。ごめん…」
苦しそうに謝ってばかりの
彼にイラッとする
「だからもう謝らないでよ!!私は謝ってほしいんじゃない!とりあえず距離が置きたい。整理がついたら、その時、答え出すから…」
それにもしかしたら
紀田が危ない目に会うかもーーー。