となりの紀田くん
「話したい事があるの。だから24日のイブ予定、空けといて…。」
それだけ言って
私はまた自分の
席へ戻った。
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放課後
ボケーっと窓の
外を眺めていたら
鈴と梓くんが
私の教室にやって来た。
「あれ?二人とも帰らないの?」
「一緒に帰ろうよ!」
鈴が笑いながら
私に腕を絡める
「せっかくだけどごめん!いろいろ考えたいことあるから…二人で帰って。」
絡まる鈴の腕を離し
精一杯の笑顔を向ける。
「そっか…。分かった。」
心配そうな顔をする
鈴を笑顔のまま見送った後
自分の席に腰を下ろした。
なーんで、こんなことに
なっちゃったんだろうな…
修学旅行なんて
行かなきゃ良かった。
そう思った瞬間
ギュッと後ろから
誰かに抱きしめられたーーー。