となりの紀田くん
「何よ!!何であいつ、あんなに自分勝手なわけ!?意味わかんない!!」
ってか、棗さんのこと
聞こうと思ってたのに
好き勝手喋って
どっか行くなんて
信じられない!!
あぁあああああ
腹立つ!!
誰が会うもんですか!!
私には大事な用があるんだ。
「でも…紀田のおかげでスッキリしたかも…。もう迷いはない。瑠威に言おう……好きだよって…」
私はギュッと拳を握り締め
窓の外を見た。
でも私の決意とは裏腹に
外はどんよりと曇っていて
なんだか胸騒ぎがしたーーー。