となりの紀田くん



「とりあえず明日から冬休みらしーからよ。まあ適当に楽しめ。」



尼川先生のだるそうな言葉で
今学期最後のHRが終わった。



早急に帰り支度を済ませ
風の如く学校を後にする。



家に帰って準備して
クリスマスデートの後は



ちゃんと自分の
気持ちを伝えるんだ



そう思ったら緊張よりも
ワクワク感の方が高まってきて



家までの道のりを
ニヤニヤしながら走ったーーー。




紀田からメールが
届いている事にも
気づかずにーーーーーー。




ーーーーーーーーーー



準備を済ませ
鏡で自分の姿を
何度も確認する



「姉貴…さっきから何回、鏡の前に立ってんだよ…キモい。ナルシスト。」



後ろから冷ややかな目で
柚が暴言を吐くが



今の私にはそんな発言
全く気にならない。



「あっ!もうこんな時間!!じゃあ、行ってくるね!!」




時計の時間を見て
慌てて家を出る



待ち合わせ場所には
すでに瑠威が待っていたーーー。
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