となりの紀田くん
時が過ぎるのは
驚く程に早い
けれど手紙や連絡
ひとつよこさない紀田に
私の中で不安が
募ってゆく。
頭では信じてるけど
心が言うことを聞かない。
「私は大学受験だからコース別だね。ゆあは、どの専門コース見学行くの?」
私が紀田の事を
考えていると
鈴が笑顔で話しかけてきた。
そっか…今日学校見学か。
私は…
「声優の専門学校…見てみようかなって…」
「声優!?凄いね!」
私の発言に驚く鈴
けど、どこか嬉しそうに
笑う鈴を不思議に思いつつ
私たちはコース別に別れた。
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「なんだ、瑠威も同じ専門学校見学行くの?」
「ゲーム制作コースあるからね。」
私の見学しに行く学校には
いろんな専門学科が
組み込まれている。
まずは見学して
みてからだよね…。
秋になれば早い人は
もう大学受験が始まる
この声優科がある
専門学校もわりと
早めに試験があるんだ…
専門学校につき
コース別に別れる
声優目指してる子は
何人かいるみたいで
私は少しドキドキしながら
学校に足を踏み入れたーーー。