となりの紀田くん



「へぇ~。そうなんだ!」




「まあ、適当に座って」




紀田の言葉で梓くんと鈴が
その場に座ったので
私も続けて座る




「違うだろ………」




私が腰を降ろした瞬間
何してんの?といわんばかりの
表情で私を見る




え、いや何が?




訳が分からず困惑してると




グイッ




「こっちだろ?」




いたずらに笑いながら
私を引き寄せる………





な、なに!?





つーか適当に座ってって
言ったのはどこのどいつだよ!?





結局そのまま強制的に
隣に座らせられた………。





「じゃあ、始めるか」




「始めるか……じゃないでしょ!!何故に隣!?」




「文句ある?」




「大ありだよ!!!」




「…………。よし、じゃあ榎本、数学始めるぞ」




「え、あ……うん!」



「おい!」




「はい、じゃあ昨日のとこから復習な」





私を無視してノートを
開きだす紀田



うざうざうざ!!!



鈴と梓くんは苦笑い………
笑ってないで何とか
言ってくれよ!!!
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