となりの紀田くん
「ゆあ~、出来たっ!」
「ん、どれどれ?」
仕方なく紀田の隣で
勉強している私……
頬杖をついて項垂れてたら
鈴がキラキラと目を輝かせながら
紙っぺらをつきだしてきた。
紀田が作った小テストか………
私はその紙っぺらを
まじまじと見つめる………
100点
ひゃ…ひゃくてん!?
「凄いじゃん!りんっ」
私はグーと親指を立てて
鈴を褒める
昔っから思ってたけど
鈴って子犬に似てる///
「まあ、俺が教えたんだけどな」
「小テストの段階で調子に乗らないで。本番のテストで鈴が赤点とったら、あんたとの条件は無しだから」
「俺が貴重な休みを削ってまで教えてやったんだから、赤点なんて死んでも取らせねえよ」
憎たらしい!!
私はプイッと顔を反らし
梓くんに視線を移す
「梓くんはどう?出来そう?」
「もちろんっ」
と笑顔を見せる梓くん
ああ、癒されるぅうううう
誰かさんとは違って
梓くん優しいなぁ///