となりの紀田くん
振り向けばそこには
金髪のイケメンくんがいた
見るからにハーフとか?
かっ、かっこいい///
私が思わず見とれていると
(彼氏がいるのに見とれるのは
どうかと思うが)
彼は不機嫌そうに
「聞いてんの? そこ邪魔」
やたら低い声で冷たく言う。
「あ、すみません」
私はその場から退き
鈴と一緒に教室へ向かった。
「ねえ、さっきの…」
教室までの道のりを歩きながら
ふと鈴に話しかける
鈴は不思議そうに首を傾げながら
「さっきの?」
と聞き返す
「そう。さっきいた金髪のイケメンくん。」
私の言葉に「ああ」と
手を打つ鈴。
「で、その人が何?」
「いや、確かにイケメンなんだけどさぁ、なんか感じ悪くない?」
私がそういえば鈴は
確かにと頷いた。