となりの紀田くん
そして訪れた夏休み
今日は紀田とデートの日です。
約束は約束だし……
しょうがないよね。
まあ、もう二度と無いわけだし
記念ってことで!!!
何を来ていこうか迷いに迷って
普通の花柄のワンピースに
サンダルという普通の格好に
なってしまった………
「どうせ相手は紀田だし…」
とか言いつつ
薄く化粧をして
髪をキレイにブローする
実は個人的にこの花柄のワンピ
お気に入りなんです(笑)
「わ!もうこんな時間!!」
のんびり準備してる
場合じゃない!!!
私は慌てて部屋を飛び出た。
「ゆあ、そんな格好してどこ行くの?」
柚が怪訝な顔で聞いてくる
「べ、別に友達と遊びに行くだけ!!!じゃあ、急いでるから!」
私は柚を適当にあしらい
待ち合わせ場所まで急ぐ……
「き、紀田!」
「遅い………オス猿のくせに」
着いたときには既に
待ち合わせ時間を
10分以上も過ぎていて
仏頂面の紀田が
ベンチで偉そうに
足を組んでいる。
「ごめん!………ってオス猿ちゃうわ!!!」
本当…………紀田の言葉には
突っ込みを入れなきゃ
やってけないわ…………。
「いや、違わないだろ。まあ、早く行くぞ」
「どこ行くの?」
「ん、内緒」
そうやって不敵な笑みを
浮かべながら私の手を握って
歩き出すーーーーー
どこ行くんだろう??
もしかして、ナ○トの
グッズショップとか!?
だったらテンション
上がるな~♪♪♪(←アホすぎ)