となりの紀田くん



「紀田……どうやらあんたには、この必殺技をお見舞いしてやらなきゃいけないようだ」




「はぁ?」




呆れ顔で私を見下ろしながら
間の抜けた声を漏らす



「喰らえ!!必殺ナ○ト連弾!!!」




私はそんな彼に向かって
キックやパンチを
次々と出してく………




「あほか。つーか、パクってんじゃねーよ、あほ猿」




しかし、それは尽く避けられ
ついには腕を掴まれて
紀田の腕の中にすっぽりと
はまってしまった。





まさに後ろから
抱きしめられる感じ




って………どうしてそうなる!?





「は、離せっ!!勘違い妄想性悪変態男!!」




「やだね。キスしてくれたら離してやるよ」




でた………悪魔スマイル!!




おのれ………柚より手強いぞ
この悪魔…………。


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