となりの紀田くん



「ど、どうしたの!?ゆうやくん!」



「あのね!おねーちゃんに聞きたいことがあったの!」




そう言うなりゆうやくんが
私の耳に口を近づけて
ヒソヒソと話す。



「……ーーーーーーっ///////」



私はあまりの唐突な質問に
声を出せずにいた……。





ーーーーーーーーー




ゆうやくんは無事
お母さんを見つけられたし
さて私たちも………



「って、もうすぐ閉園じゃん!!」




「あ………」




「大丈夫!大丈夫!今日めっちゃ楽しかったしさっ!!」



紀田が柄にもなく
申し訳なさそうな顔するから
少し戸惑ってしまった




「でも………最後にあれ乗りたい」



私は観覧車を指差す



いくら偽デートでもさ……
デートで観覧車って
女子の夢じゃん??



「いいよ……」




私と紀田は観覧車に
向かった。




「わぁあああ/// 見て見て紀田!!どんどん高くなっていくよ!!」




「あー、お前は本当、終始うるさいな。まじオス猿………いやオスゴリラ」




「ほんっとあんたって失礼!!まあでも以外な一面が見れたから仕方なく許してあげる」



私はドヤ顔で腕を組む



「以外な一面?」



「そう!ほら、ゆうやくんの件」



私がそう言えば
ああ。と相槌を打つ



「俺……ああいうのほっとけないんだよ」




「へぇ………子供好きなの?」




「いや、嫌い」




「は!?じゃあ何で!?」



「あいつ………俺と同じ名前だったから……」



そうやって悲しそうに笑う




どうしてそんな顔してるの?

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