となりの紀田くん



「ほ、ほらっ!今、頂上だよ!夜景綺麗だよっ」





私は顔を思いきり反らして
話題を変えようと必死に頑張る





しかしーーーーー





私の頬を両手で掴んで
自分の方へ向き直させる………




「綺麗な夜景より俺は…………お前が欲しい………」




そんな甘い言葉を溢して
私にキスをする………





ずるい…ずるいよ紀田…
そんなこと言われたら私………




「………んんっ」




激しいキスに息苦しくなって
声を漏らす…………




唇を離して紀田が自分の唇を
ペロッと舐める………




あの時は確かにゾワッと
したのに今はーーーーー




凄くドキドキする




「……エロい…エロすぎ………声も顔も格好も……。お前、誘ってんの?」




悪魔スマイルを崩さない紀田




「なっ//////ち、違うからっ!!!」




紀田のとんでも発言に
慌てて否定する




「素直じゃないところも可愛いよ、ゆあ」




忘れてました。




こいつはーーーー




勘違い妄想性悪変態男だったんだ。


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