となりの紀田くん
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ーーーーー女子部屋にて
「ねぇ……」
なかなか寝付けずにいた私は
鈴に話しかけてみる
「ん…?」
鈴も私と同じだったみたいで
二段ベッドの二階から
小さく返事を漏らす………
「私ね………紀田に告白した」
「そっか……」
驚く様子のない
鈴の落ち着いた声は
まるで本当に全てを
見透かしてるみたい……
きっと私が鈴に
嘘ついても
たぶんすぐ
バレちゃうんだろうな………
「それからね…要さんのことも聞いた」
「そう……紀田くん何て?」
「"お前には関係無い"って言われちゃった。
だからね…私もう聞かない事にしたの
紀田が自分から話して
くれるまで聞かない」
「ゆあが決めたことなら、それでいいんじゃない?」
「うん………それとね…………」
どうせバレるならと思い
私は昴さんとの事を話した。