私の…手…! プロポーズは大好きな花に囲まれて。
  

 それから私は他人に自分の手を見られるのが辛くなり手袋が外せなく、心のキズが瘉えぬまま母が亡くなりどん底だった。


 それでも、こんな時彼が側に居てくれたらと、一人なると声を殺して何度も泣いた。




 誰ももう好きにはならない。


冷たい海に沈んで行くような気持ちはもうイヤ。




  ボロボロの手を掴んでくれる人なんて何処にもいない。




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