私の…手…! プロポーズは大好きな花に囲まれて。
店長へお願いしてホテルへ彼女を連れて来てもらい、部屋は最上階。
そこに俺と祖母が待っている、彼女は何も知らずだだ花の配達とだけ思っているはずだ。
ホテルに到着して店長がフロントへ声をかけに行き、エレベーターで最上階へ。
コンコン…
「むらさきです。お花を届けに参りました」
花井さんの明るい声が聞こえてきた。
来たな、俺は喉をゴクッとならし、ゆっくりドアに向かい、ドアに隠れるように内側から扉を開け、正面のソファには着物姿の祖母が笑顔で待っている。
後は、祖母に任せるしかない、花井さんにとって、もしかしたら、俺がこれからすることは余計なことかも知らない。
嫌われるかも?しれない。
それでも……俺は……