私の…手…! プロポーズは大好きな花に囲まれて。
……ゆずる


  俺は手のひらだけでは止まらず、葵の右の頬、左の頬最後は口唇へそっと。


 葵はだんだんと耳まで真っ赤になって、目をパチクリ言葉に出来ないらしい。


  この顔ヤバい!


  つかさず俺は……


 「結婚を前提で付き合って欲しい」


 準備していたネックレスを葵の首につける、薔薇の形のなかにサファイアが埋め込まれている。


 これを選んで良かった、よく似合っている。葵の名前から選んだ石。


 我にかえった葵はビックリしていて、俺は最高の笑顔で



  「俺のもの、しるしだから」




 幸せにしたい、少しずつでいいから俺を好きになって、そう思いながらギュッと抱きしめた。


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