私の…手…! プロポーズは大好きな花に囲まれて。
「こら、聞いているのか、葵!」
「……ちゃんと聞いてますよ」
まったく、電話を切り俺は会社のデスクに向かって大きな溜息をこぼす。
やっぱり迎えに行きたい、いや今すぐあいたいあぁ〜。
なんとか、残りの仕事を片付けよとパソコンに向かって、ケータイがなり画面を確認するとお祖母様だった。
何があったかと、すぐに電話に出た。
「もしもし、お祖母様何か急用でも?」
俺の思いも知らずに、明るい声で
「葵ちゃんがね……」
葵が何?さっきまで会話をしていたが、何かあったのか?