私の…手…! プロポーズは大好きな花に囲まれて。
都内のゆずるさんのマンションへ到着し、とりあえずゆっくりすることにした。
タワーマンションにはまだ数回しか来たことがないけどやっぱりなれない。
ゆずるさんが入れてくれたコーヒーを飲みながら映画をみて、他愛もない会話で笑い何気ないこの時間が大切。
マンション内のカフェで軽く食事をしてゆずるさんにお願いをした。
「百貨店でご両親への手土産を買いたいの」
「そんなことは気にしなくても大丈夫だぞ」
「 そんなことを言われてもやっぱり、買って行きたい」
と上目使いの目で訴える。
「お店の近くにある和菓子屋さんの支店が百貨店に入っていて、そこの夏限定水まんじゅうをどうしても持って行きたい、餡が嫌いなら諦めるけど、お母様好きでしょ」
「分かっよ、行こう」
私は笑顔で「うん」とうなずき部屋に戻り、服を着替えはじめる。
ディナーの場所は都内でも有名は高級ホテルの寿司屋さん。
久しぶりにゆずるさんの両親に会える、二人共忙しい方たちだから中々会えない。
夜のことを考えるとドキドキもするし、何よりも私を食事に誘ってくれたことが嬉しい。
二人共素敵な両親だから。