私の…手…！ プロポーズは大好きな花に囲まれて。

　私はゆずるさんに抱きしめられていることが最初は分からなくて、でも体の中に温かい体温が伝わってきて涙が一つ、2つと流れ。


　気づけば声をあげ泣いている。

　母の葬儀でさえ泣けなかったのに、泣けなかったのでなく、泣くことを許されなかった。

　親戚から泣いている場合ではないやることをやりなさいと、強く言われたからだ、それでも最後の日少しだけ涙が流れたような記憶はある。


　それから泣くということが出来なくなった、イヤ泣くことはあったと思う、本気で泣くいうこが分からなくなった。


　私の涙は止まらなくなり、まるで心のダムが決壊し、泣いて、泣いて、泣いて泣いた。